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幼児教室 子育て支援


by child-popup

慈しむ心

最近 あまり目にしませんが、美しい日本語のひとつに“慈しむ”という言葉が
あります。
通っていた短大と勤めていた幼稚園がキリスト教だったので、聖書を通して見聞きすることはありましたが、日頃 身近に使われる言葉ではありません。
しかし 幼い時に“慈しむ”ということを経験するか しないかで 心の成長に
大きな差が出てきます。

“慈しむ”は“愛しむ”とも書くそうです。
意味は「弱い立場のものを 愛情を持って大切にする。いとおしむ。」
ということです。

今は少子化で周りから大切にされる子どもが増えています。
しかし 豊かな日本は物に溢れ、何かを大切にする ということが薄れていくように
思えます。
効率ばかりを求める現代は ともすると弱い立場のものには愛情を持つどころか
強いたげるばかりに なりかねません。

弱い立場というのは社会的弱者に限りません。
幼い子どもから見て弱い立場にあるものとは 年下の兄弟であったり、エサをあげないと死んでしまうペットや飼育しているもの、自分より小さい虫などを指します。
また 高齢者や障害者も その中に入るかもしれません。
“大切にする”ことを知らないまま 成長すると、頭では大切にすべきだと
わかっていても 実際に大切にすることが出来ません。
それどころか 託された命すら「めんどうくさい」と放り投げるかもしれません。
年老いた親ですら「汚い」「気持ち悪い」と言われる始末です。

幼児には残虐性というのもあるので、虫などを相手にかわいそうなことを楽しむ習性があります。
しかし そんな経験も含めて弱者を大切にする“慈しむ”ということを知り、
心も成長していきます。
アリを見つけては 踏みつぶしていた子が、アリの好物の甘いものを
そっと置いたりします。
弱いものに対して 自分の力で 命を奪うことも、逆に守ることも出来ると
わかった時“慈しむ心”が育ちます。

子どもの成長の折りにふれて 育てる側も“慈しむ”ということを考えて頂きたいと
思います。
(なんだか 宣教師みたいに なりましたが…(笑))
自分の使っていたオモチャを 下の子に横取りされてガマンしているお兄ちゃんに
「よく ガマンしたね。 優しく出来て偉かったね。」
と ほめると 自分の行動が認められ、心も育ちます。
優しい ということは 強い ということです。
自分の持つ力を 優しさとともに使えるお子さんは ステキだと思います。




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by child-popup | 2011-10-27 14:11 | 子育て | Comments(0)